営業・マーケ・CRMが分断され、
売上が読めなくなる状態を、
構造から整理する。

どの施策が受注につながったのか。なぜ営業予測がズレるのか。なぜCRMが定着しないのか。

Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、それらを「収益構造」の問題として整理し、マーケティングから受注・継続までを一つの流れとして設計する考え方です。

Revenue Architecture = 収益構造設計

マーケティング・営業・カスタマーサクセス・CRM・KPI・データ・システムを、売上が生まれる一つの流れとして構造設計する考え方。

  • 対象収益に関わる全部門・全システム
  • 目的売上を再現可能な構造として設計する
  • 手段プロセス・KPI・データ・システムの構造設計

Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)とは

Revenue Architectureとは、マーケティング・営業・カスタマーサクセス・CRM・KPI・データ・システムを、売上が生まれる一つの流れとして設計する考え方です。売上を属人的な活動ではなく、再現可能な構造として設計します。

The Problem

「頑張っているのに、売上が読めない」の正体

マーケティングは施策を実行している。営業は商談を進めている。カスタマーサクセスは顧客対応を行っている。

それでも売上が安定しない企業の多くは、この3つが分断されたまま動いています。

  • どのマーケティング施策が受注につながったか分からない
  • 営業へ渡したリードがどうなったか見えない
  • 契約後に顧客が離れた理由を、共通の言葉で説明できない

Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、この分断をなくし、マーケティングから受注・継続収益までを一つの流れとして設計します。

日本版ボウタイモデル。認知・教育・選定・社内合意形成(稟議)を経て契約に至り、立ち上げ・成果・拡大へ続く工程図。選定と契約の間に入る社内合意形成が、待ち時間が最も長くなる工程として示されている。
日本版ボウタイモデル。獲得側が原典より1工程長くなるのが日本市場の特徴です。原典は Winning by Design「The Bowtie」、日本市場向けの工程追加は Consilegy によります。

Why Now

なぜ今、Revenue Architectureが必要なのか

01

マーケ施策と売上がつながらない

02

SalesforceとHubSpotで数字が違う

03

ARRやLTVの定義が部門ごとに違う

04

CRMが入力されず、Excel管理が残る

05

見積・契約・請求の流れが複雑

06

更新・アップセルの取りこぼしが起きる

07

KPIが多すぎて改善判断できない

08

会議が数字確認だけで終わる

問題は施策や現場努力ではなく、収益構造そのものにある可能性があります。

Four Structures

Revenue Architectureが扱う4つの構造

01

営業プロセス設計

リード獲得、商談化、受注、継続、アップセルまでの収益プロセス設計。各フェーズの定義、KPI、ハンドオフ条件を整備します。

02

顧客ライフサイクル設計

営業・マーケ・CS間の役割分担、引き継ぎ条件、責任範囲の設計。部門をまたぐ顧客ライフサイクルを一つの流れとして設計します。

03

収益データ・システム設計

CRM・SFA・MA、請求、BIなどを横断したデータ構造とシステム接続設計。ツールではなく、収益データの流れを設計します。

04

経営管理・営業管理基盤

KPI、予測、ダッシュボード、レビュー運用を整備し、改善判断ができる状態を作ります。数字が意思決定に使われる組織をつくります。

Metrics

収益構造を測る2つの指標|転換率と待ち時間

Revenue Architectureは概念図ではなく、測定の枠組みです。各工程に「転換率(CR)」と「時間(Δt)」の2つの指標を持ちます。

従来使われてきた指標は、この体系に分解できます。MQL→SQLはCR1×CR2、案件から受注まではCR3×CR4にあたります。既存の指標を捨てる必要はありません。より細かく割るだけです。

転換率 CR1〜CR8

指標工程定義
CR1認知見込み客 → リード
CR2教育リード → 案件
CR3優先順位づけ案件 → 精査済み案件
CR4商談精査済み案件 → 受注
CR5契約1 − 値引き率
CR6立ち上げ1 − 立ち上げ時の解約率
CR7維持GRR(総維持率)
CR8拡大拡大率

時間 Δt1〜Δt8

指標工程定義
Δt1認知会話が成立するまでの時間
Δt2教育購買プロセス開始に興味を持つまでの期間
Δt3優先順位づけ案件が精査されるまでの時間
Δt4商談営業サイクルの長さ
Δt5契約社内システムに立ち上げるまでの時間
Δt6立ち上げ購入から最初の成果が達成されるまでの時間
Δt7維持契約期間の長さ
Δt8拡大顧客のライフタイム

見落とされやすい定義

Δtは、活動そのものにかかった時間ではなく、アクションとアクションの間の待ち時間を測る指標です。

この定義が、日本市場では決定的な意味を持ちます。日本の稟議は、まさに待ち時間の塊だからです。承認が2段階以上の企業が8割を超え、検討期間が3〜8か月の企業が63.6%を占めます(IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査/2026年4月公表・n=307)。転換率だけを見ていると、この滞留は数字に表れません。

出典: Winning by Design「The Bowtie: A Customer-Centric Framework for a Recurring Revenue Business」Proposed Standard v1.0。Δt9(Closed Loop)は将来用の指標として定義が留保されているため、上表では省略しています。

Japan Market Data

数字で見る、日本のB2B収益構造

Revenue Architectureを日本市場に当てはめるとき、前提となる実態を公開調査から整理しました。すべて調査主体・調査年・母数を明記しています。

60.9%

承認が2段階

発注までの承認・稟議が「2段階」の企業が60.9%。2段階以上は8割を超え、3段階以上も約2割あります。

IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査(2026年4月公表、n=307)

63.6%

検討期間3〜8か月

検討開始から発注先決定までが3〜8か月の企業が63.6%。6か月以上も約4割を占めます。

IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査(2026年4月公表、n=307)

約40%

営業接触時点の進捗

営業と本格的にやり取りを始めた時点で、購買プロセスは平均約4割が進行済み。7割は既に課題を明確化しています。

IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査(2026年4月公表、n=307)

44.3%

選定理由の第1位

発注先に選ばれた理由の第1位は「自社と似た規模の企業の事例があった」。機能の明確さ(40.3%)を上回ります。

IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査(2026年4月公表、n=298)

1.5%

国内MA導入率

国内企業626,003社のうちMA導入は9,444社で1.5%。上場企業でも14.6%にとどまります。

Nexal「MAツール実装調査」(2023年5月、n=626,003。サイトのタグを全件クローリングした実測)

78.6%

経営層のCS未認知

企業トップ層の78.6%が「カスタマーサクセス」を聞いたことがないと回答。意味を理解している経営トップは4.6%です。

バーチャレクス・コンサルティング「カスタマーサクセス日本市場動向&実態調査 2025」(2025年2月、n=64,138)

79%

データ活用の困りごと

営業組織の79%がデータ活用に何らかの困りごとを抱えています。「営業部署内のデータが適切に管理されていない」28.1%、「他部署とのデータ連携が進んでいない」24.4%。

HubSpot Japan「日本の営業に関する意識・実態調査2024」(n=1,545、調査委託先マクロミル)

61%

失注理由

失注案件の61%は「意思決定できない」ことが理由。案件の44%が先送りされ、先送りされると受注率は67%下落します。※北米中心の調査

Ebsta × Pavilion「2024 B2B Sales Benchmarks」(n=420万商談 / 530社)

数字を扱うときの注意

日本のB2B記事で頻繁に引用される「意思決定関与者は平均5.4人」は、米CEB社が米国企業を対象に実施した調査(『The Challenger Customer』2015年)の値です。日本の関与人数を測定した公開調査は、確認できた範囲では存在しません。日本について言えるのは「購買に関与する部門が2〜4部門の企業が約8割」までです。

Comparison

Revenue ArchitectureとRevOpsの違い

RevOps(レベニューオペレーション)は、収益に関わる業務を運用・改善する機能です。

一方、Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、そのRevOpsを成立させるために、CRM、データ、KPI、業務プロセスをどう接続するかを設計する土台です。

Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ) 収益構造の設計
RevOps(レベニューオペレーション)が機能する 構造の上で運用・改善が回る
Revenue Architecture RevOps
構造設計運用改善
CRM設計KPIレビュー
データモデル会議運営
KPI定義改善活動
システム接続部門連携
収益プロセス設計継続改善
RevOpsとは →

Comparison

Revenue Architectureは「CRM導入」ではありません

CRMは、顧客情報や商談情報を管理するためのツールです。

Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、そのCRMを、営業・マーケ・CS・経営が同じ収益構造の中で使える状態にするための設計思想です。

CRMを導入しても、KPI定義、データ構造、業務フロー、会議体が分断されたままでは、収益改善にはつながりません。

CRM導入

  • ツール設定
  • 項目作成
  • ワークフロー設定

Revenue Architecture

  • 収益構造設計
  • KPI統一
  • 部門横断設計
  • Revenue Data Flow設計
  • 改善サイクル設計

Comparison

従来のコンサルティングとも、違います

戦略コンサルティングは、何をすべきかを決めるところまでを範囲とします。 Revenue Architectureは、決めたことが現場のデータと業務フローに載り、 翌月も同じように回っているところまでを範囲とします。

論点 従来のコンサルティング Revenue Architecture
成果物 戦略・提言レポート 動いているデータモデルと運用ルール
終了の定義 報告会の完了 現場が使い続けている状態
扱う対象 意思決定 意思決定 + それを支えるデータ構造・会議体
実装 別のベンダーに引き継ぐ 設計した人間が手を動かす

どちらが優れているという話ではありません。 論点が「何をすべきか」に集中している段階では戦略コンサルティングが適します。 「何をすべきかは分かっているが、決めたことが現場で回らない」段階に入ったときに、 Revenue Architectureが必要になります。

Common Issues

Revenue Architectureが不十分な企業で起きること

CRMが入力されない
ダッシュボードが信用されない
部門ごとに数字が違う
KPIだけが増える
Excel管理が残る
商談化率が改善しない
マーケ施策のROIが見えない
更新漏れ・請求漏れが起きる
属人的な営業から抜け出せない

これらは個別の問題ではなく、収益構造が設計されていないことから生まれる、構造的な課題です。

Outcomes

Revenue Architectureで実現できる状態

01

施策と売上がつながる

どのマーケ施策が受注に寄与したか、CRM上で追跡できます。

02

数字のズレが減る

部門間で同じ定義を持つことで、会議での数字議論がなくなります。

03

営業・マーケ・CSが同じKPIを見る

収益構造を共有することで、部門を超えた意思決定ができます。

04

売上予測の精度が上がる

商談パイプラインと継続収益の両方が可視化されます。

05

継続収益が可視化される

ARR・NRR・LTVを部門横断で追跡できる構造を作ります。

06

属人的な営業から脱却できる

再現可能なプロセスと構造が、組織の営業力を底上げします。

07

複数商材・従量課金にも対応しやすくなる

収益モデルが変わっても、構造として対応できます。

08

改善サイクルが回る

KPIとレビュー設計により、PDCAが継続的に機能します。

Our Approach

私たちのRevenue Architecture支援

Consilegyは、Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)を、単なるCRM導入やRevOps改善ではなく、「売上構造の設計」と捉えています。

営業、マーケティング、カスタマーサクセス、KPI、データ、CRM、会議体を、一つの収益構造として再設計します。

01

Revenue Architecture起点

ツール選定やCRM運用の前に、収益構造そのものを設計します。土台がなければ、ツールは定着しません。

02

ベンダーフリー

Salesforce・HubSpot・Kintoneなどを横断して設計します。特定ツールのパートナーとしてではなく、構造設計の立場で支援します。

03

設計から実装・定着まで

上流の構造設計だけでなく、CRM実装、KPI設計、会議体設計、現場定着まで一貫して支援します。

FAQ

よくある質問

レベニューアーキテクチャはRevOpsと同じですか?

同じではありません。RevOpsは収益に関わる業務を運用・改善する機能です。一方、Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、その運用を成立させるために、データ、システム、プロセス、KPIのつながり方を設計する土台です。RevOpsが「どう運用するか」であれば、Revenue Architectureは「何を設計するか」です。

レベニューアーキテクチャとエンタープライズアーキテクチャの違いは何ですか?

エンタープライズアーキテクチャは、企業全体の業務とIT構造を扱います。Revenue Architectureは、その中でも、顧客獲得から売上化、継続収益までの「収益プロセス」に特化しています。対象範囲と目的が異なります。

企業はいつRevenue Architectureを見直すべきですか?

CRMが定着しない、営業とマーケの数字が合わない、複数ツール運用が複雑化している、ARRやLTV管理が難しくなっている場合は、見直しのサインです。また、新規事業立ち上げ時や、従量課金・複数商材へ移行するタイミングも設計を整える好機です。

Revenue Architectureの責任者は誰ですか?

営業企画、RevOps、マーケティングオペレーション、CS Ops、情報システム、経営企画などが横断的に関与します。特定の1部署が単独で担うものではなく、収益構造に関わる全部門が共通の設計を持つことが重要です。

レベニューアーキテクチャと「レベニューマネジメント」は同じものですか?

別の概念です。レベニューマネジメントは航空・ホテル業界に由来する価格と在庫の最適化手法を指します。Revenue Architecture(レベニューアーキテクチャ)は、顧客獲得から受注・継続収益までの収益プロセスと、それを支えるデータ・システムの構造設計を指します。日本語では表記が似ているため混同されやすい点にご注意ください。

Revenue ArchitectureはThe Modelと対立する考え方ですか?

対立しません。The Modelは獲得工程の分業と予測に強く、Revenue Architectureは獲得から維持・拡大までの全体設計を担います。指標としても包含の関係にあり、The ModelのMQL→SQLはCR1×CR2、案件から受注まではCR3×CR4に分解されます。分業を先に決めると受注後の設計が抜け落ちるため、先に全体構造を定義し、その中で分業を設計する順序を推奨します。

日本市場ではRevenue Architectureをそのまま適用できますか?

1点、工程の追加が必要です。日本のB2Bでは、選定と契約の間に社内合意形成(稟議)が独立した工程として入ります。発注までの承認が2段階以上の企業は8割を超え、検討期間が3〜8か月の企業が63.6%を占めます(IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査/2026年4月公表・n=307)。この工程を商談ステージに含めないまま設計すると、「検討中」という名の滞留が可視化されません。

何から着手すべきですか?

ツール選定ではなく、指標の定義の統一から始めてください。順序は、収益モデルを一枚に書く、顧客の意思決定プロセスを顧客の状態で定義する、指標の定義を関係者で統一する、工程ごとに転換率と待ち時間を測り始める、感度の高い工程を1つ特定して直す、の順です。設計が決まる前に選んだツールは、ほぼ確実に作り直しになります。

Sources

参照した調査・資料

本ページに掲載した数値は、すべて一次資料で調査主体・調査年・母数を確認しています。出典が特定できない数値、および原典と異なる形で流通している数値は掲載していません。

  1. IDEATECH × 北川裕康氏「日本のBtoB大型購買に関する実態調査」 2026年4月公表 / n=307(年間契約額または一括導入費300万円以上のBtoB商材購買に2名以上で関与した会社員・経営者)
  2. Nexal「MAツール実装調査」 2023年5月 / n=626,003社(アンケートではなくサイトのソースコードを全件クローリングした実測)
  3. バーチャレクス・コンサルティング「カスタマーサクセス日本市場動向&実態調査 2025」 2025年2月 / n=64,138(全国20〜65歳の有職者。2019年からの定点調査)
  4. HubSpot Japan「日本の営業に関する意識・実態調査2024」 売り手 n=1,545 / 調査委託先マクロミル
  5. Ebsta × Pavilion「2024 B2B Sales Benchmarks」 n=420万商談 / 530社。北米中心のため日本の値ではない
  6. Winning by Design「The Bowtie: A Customer-Centric Framework for a Recurring Revenue Business」Proposed Standard v1.0 転換率CR1〜CR8・時間Δt1〜Δt9の定義元。ベンチマークは2016〜2022年、n=868
  7. Jacco van der Kooij『Revenue Architecture』 Winning by Design / 2023年10月刊 / 556ページ。2026年7月時点で日本語版なし

Revenue Architectureを、
自社ではどこから整理すべきか。

営業、マーケティング、CRM・KPI、レベニューオペレーション(Revenue Operations)の観点から、現状の構造課題を整理します。